匂い



諸般の事情に阻まれて、ここしばらく嬬恋に足を運べず。。

草木の生長が早いこの時期のこと、
きっと家の周りは草ぼうぼうになっているだろうと気がかりで
週末、短い滞在ながら急ぎ様子を見て来ました。

深夜、当地に到着。ドアを開け、車を降りると…。

ムッとするような大地の匂い。
この匂いを感じると、あぁ、嬬恋に来たんだなぁと嬉しくなります。

夜が明けてみれば、周囲は濃い緑に包まれていました。
カッコウの声、エゾハルセミの大合唱。辺りはすっかり夏の装いです。

石の教会

以前から一度行ってみたいと思っていた「石の教会」も見て来ました。

ホテルブレストンコートの敷地内にある「石の教会」は、
その名の通り石で作られた建物です。
軽井沢での教会ウェディングの式場としても人気が高いようですね。




正面入り口をはいると石の回廊が続き、まるで別世界へと誘われるよう。
静かな木立を抜けたところに目指す教会はありました。
礼拝や結婚式が行われていなければ、一般の人でも中を拝見することができます。

礼拝堂はそれほど広くはありませんが、正面から光が差し込み実に厳かな雰囲気。
石の壁には水が流され、静寂の中、心地よい水音が響きます。
信者ではなくとも自然に頭が下がるような敬虔な空気に包まれていました。

内部は撮影禁止だったため、皆さんにお見せできなくて残念!

余分な場所

『余分な場所』 黒田三郎 (詩集「羊の歩み」より)

  大きな娘がごはんを残す
  小さなむすこもごはんを残す
  「美容食かい」
  ぼくは自分の茶わんにそれを移す

  包装紙やひも類を
  妻は大事に引出しにしまう
  ぼくは引出しをあけて
  その半分をごみ箱にすてる

  一粒のお米ももったいないといって
  ぼくは育ったけれど
  今ではどんなものでも
  あまってじゃまになる

  かつて必要だったものも
  今では押入れからはみ出し
  へやからあふれだし
  そして余分な場所はない

  どこにも余分な場所はない
  娘やむすこや妻や
  そしてぼくの心のなかに
  ちょっぴり余分な場所がほしい

©m_kuroda 無断転用はお断りします


千ヶ滝温泉

せせらぎの道を歩いていると、湧き水が出ている
場所がありました。ちょろちょろと流れ出した水は
川に注ぎ込み、周囲の石の色を赤く変えています。

説明によるとこの湧き水は温泉なんだそうです。

これが源泉なのかどうかはわかりませんが、
国道146号線沿いには『軽井沢 千ヶ滝温泉』
名付けられた立ち寄り温泉があります。

お湯は無色透明で柔らかな肌触り。
お風呂は内湯が1つに露天が2つ。遠赤外線サウナもあり
軽井沢周辺のお勧め温泉としてメディアの特集などでも度々紹介されています。

ちなみに…。
実はこの場所は西武プリンス系の施設で、以前はホテルも併設、
スケートリンクやボーリング場もある一大レジャーポイントだったものでした。

それが折からの不況を受けて次々閉鎖。ついにホテルも今年3月末で休業し、
現在残っているのは立ち寄り温泉だけになってしまいました。
跡地の利用計画はまだ公表されていませんが、とりあえず売却の予定はないとか。

昔の活気を知っている私としてはちょっと寂しい限り。
せめて馴染みのある温泉施設だけでも存続して欲しいなぁと思うばかりです。

千ヶ滝 せせらぎの道

野鳥の森から国道146号を少し北上すると
千ヶ滝と呼ばれるエリアにはいります。
先日は鳥の姿を追いながら、その地名の
由来である「千ヶ滝」を見に行ってみました。

現在、千ヶ滝に至る1.5km程は
『千ヶ滝 せせらぎの道』と名付けられ
川に沿って遊歩道が整備されています。




  そして、その道の終点に目指す千ヶ滝はありました。
  落差は20m程あるのだとか。

  「千」とつくその名前から、なんとなく勝手に
  白糸の滝のような幅広の滝を想像していたのですが
  思いもかけず形の良い立派な滝でした。

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嬬恋村からの便りです。